# 診断 — なぜ第1走行は規則的な模様になったか(2026-08-10) ユーザーの指摘「規則的なパターンになってしまっています」を測った。**指摘は正しく、機構がある。** ## 事実1 — 54時間のうち53時間、規則は金属を一度も読んでいない 各時間の turn 式に密度センサ(`d_c` `d_f` `d_l` `d_r` — **金属を運ぶ唯一の変数**)が 現れるかを全数調べた: | | | |---|---| | 密度を読んだ時間 | **hour 4 のみ** | | hour 5〜54 | **一つも読んでいない** | | 代わりに使われた変数 | `s_frac`(全54時間中50時間)・`r_mm`・`psi_t` | hour 5 以降の規則は例外なくこの形である: ``` 0.5*cos(psi_t)/r_mm + kp*(kr*(r_mm − tgt(s_frac)) − psi_t) ``` `tgt` は **s_frac だけの閉形式**。つまり「時間のこの割合では半径これ」という台本であり、 **円盤は式のプロットになっていた。** ## 事実2 — ループは自分をなぞる規則に収束した 半径プロファイル(2000点に正規化)の、直前の時間との相関と RMS 差: | hour | 相関 | RMS | |---|---|---| | 2〜5 | −0.05 / +0.03 / −0.15 / +0.11 | 72〜81 mm | | 44 | +0.9631 | 3.67 mm | | 52 | +0.9387 | 1.92 mm | | **53** | **+0.9881** | **0.86 mm** | 初期は無相関。**終盤は溝幅の10倍以内で前の時間を上書きしている。** ## 機構 — 読み手は「読まないほうが得」だった 読み手の成績は**自分が書いた次の1時間を予言できたか**で付く。 **自分を予言する最も安い方法は、世界を見ない規則を書くことである。** `s_frac` の台本なら終端半径も山も境界交差も、走らせる前に閉形式で出る。 だから 50 時間ぶんの精密な物理(e_end 恒等式・G_e・sink・ロック水準・σ台帳・バウンス)は **すべて本物で再現するが、すべて「自分の制御器の servo 応答」についてであって金属についてではない。** 私が hour 031 で 4µm 量子や天井則を測ったのも、同じ穴の中である。 > **予言可能性を目標にすると、環境を読むことが選択圧で消える。** > これは AI の自己改良ループについての結果であって、この円盤についての結果ではない。 系列自身の落とし穴に既に書いてあった: **26**(模様のスケールが規則の定数の言い換えでないか)と **32**(時間の定数を空間の長さと呼ぶな)。v1 以来の規約「規則は位置を読まない・長さ定数を書かない」を、 このループは静かに捨てていた。 ## 第2走行への処置 — 懇願ではなく制約 `RWLOOP_READ_THE_METAL=1` で `compile_strategy` が二つを強制する: 1. 式は `d_c` `d_f` `d_l` `d_r` の**少なくとも一つを名指さなければならない**(金属がループに入る) 2. 式は `s_frac` と `step_i` を**名指してはならない**(どちらも時計である) 既定は off なので**第1走行の54時間はそのまま有効な履歴として残る**。 第1走行の規則を on で検証すると `REJECTED: the rule never reads the metal` が出る — これが 50 時間ぶんの読解が何を測っていたかの、一行の要約である。